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漢方講座(2008年8月~)

日本獣医伝統医学会 漢方講座

漢方薬の薬効の解説について

日本獣医伝統医学会 副理事長 小松靖弘

今日、獣医科領域での漢方薬による疾患治療が一般的な療法となっているとは考え難い状況にあると思います。人の医療の中にあっても、一般の医師が十分に漢方薬を使いこなしている状況では有りません。それは、漢方薬学が完成していない事に由来すると思われますが、完成していなくてもこれら漢方処方の薬が十分に理解できるだけの科学的情報が備わっていないことも原因のひとつであろうと考えられます。

これまでに、獣医医療の分野では漢方エキス製剤による体系的な疾患治療の試みは殆ど行われて来ていません。動物用漢方製剤として登録された事のある猪苓湯はネコの尿路結石症、木防已湯はイヌの咳の治療などで臨床研究が実施された経緯がある程度だと思います。大規模な臨床研究は殆ど実施されておらず、従って、獣医領域における漢方治療を勉強する際には人医療における漢方治療の現状から何らかの情報を得て行かなければならない状況と思われます。

この様な状況下で、現在の獣医診療で現代医薬品の有効性が明確に発現されないか、治療が困難であって、漢方薬が有効に作用すると考えられる疾病について処方と構成生薬の薬能を解説し、実際の治療効果を検証、またその治療成績を検討しながら勉強会を進めたらどうかと考えています。
本講座では獣医臨床の立場から、漢方治療に憧憬の深い橋本昌大先生(高草山どうぶつ病院)にご参加頂き臨床事例をお話頂く機会を設けました。また、他の獣医臨床情報も随時アップデートしてまいる予定ですので漢方薬臨床をお考えの諸先生方には参考になると思います。

奮ってご参加下さい。


講義内容

1)総論 (1回) 平成20年8月24日
「漢方理論」日本薬科大学 漢方薬学科 雨谷 栄 教授
2)各論 (9回)疾患と漢方薬

①平成20年9月28日
「認知症」釣藤散、人参養栄湯、加味温胆湯
北里大学 生命科学研究所 和漢薬物学研究室 矢部武士 講師
「アレルギー性疾患の治療、アトピー性皮膚炎、呼吸器感染症」補中益湯、十全大補湯、小清竜湯等
北里大学 生命科学研究所 和漢薬物学研究室 永井 隆之 講師

②平成20年10月26日
「認知症」釣藤散、人参養栄湯、加味温胆湯
北里大学 生命科学研究所 和漢薬物学研究室 矢部武士 講師
「アレルギー性疾患の治療、アトピー性皮膚炎、呼吸器感染症」補中益湯、十全大補湯、小清竜湯等
北里大学 生命科学研究所 和漢薬物学研究室 永井 隆之 講師
*9月、10月の講義は矢部先生、永井先生のお二人が担当し、2回に分けて講義を行います。

③平成20年11月30日
「心臓、循環器疾患と動脈硬化症(大柴胡湯、釣藤散)」日本薬科大学 漢方薬学科 飯塚 晃 准教授

④平成21年1月25日
「肥満症、糖尿病の治療 防風通聖散など」東海大学 医学部 東洋医学講座 日置智津子 講師

⑤平成21年2月22日
「消化管障害 (大建中湯、六君子湯など)
慶応大学 医学部 東洋医学講座 石毛 敦 講師

⑥平成21年3月22日
「中枢神経疾患、ストレス性疾患」柴胡加竜骨牡蠣湯、抑肝散など
慶応大学 医学部 東洋医学講座 石毛 敦 講師

⑦平成21年4月19日
「漢方薬の免疫応答への作用、腫瘍治療」補剤、補中益湯、十全大補湯、
磐城大学 薬学部 松本 司 准教授、
内容、講師の変更心臓、循環器疾患と動脈硬化症
(大柴胡湯、釣藤散 日本薬科大学 漢方薬学科 飯塚 晃 准教授)

⑧平成21年5月25日
「腎、腎機能障害と尿路結石の治療」猪苓湯、柴苓湯
小松靖弘 金沢医科大学 代替基礎医学講座 非常勤講師

<日時、講師の変更> 

日時 : 5月24日 (日曜日)
講師: 丸山 博文 いわき明星大学 薬学部 教授

⑨平成21年6月28日
「肝機能障害(小柴胡湯、茵陳蒿湯など)」日本薬科大学 漢方薬学科 雨谷 栄 教授
場所:日本獣医生命科学大学
時間:午前の講義10:00~12:00、午後の講義 13:00~16:00
聴講料:10回 100,000円
(会員のみ、当日参加者15,000円、1週間前にご連絡をお願い致します。)
最低参加者:35名 (この人員に満たない場合は中止とさせて頂きます。)
連絡先:小松靖弘(本学会、理事)有限会社 サン自然薬研究所内
TEL:03-3547-4131、Fax:03-3543-2655
事務局:石山晴生 テルモ (株)アニマル・ライフ・サポート・チーム
携帯電話:090-9333-8693
申込先:E-メール:jsvtm_kampo_khoza_1013@yahoo.co.jp
Fax:03-3543-2655

聴講費用払込先 金融機関:埼玉縣信用金庫 野火止支店
口座番号:普通預金 6041941 口座名義人  日本獣医伝統医学会 漢方講座 代表 小松靖弘
参加申し込み、聴講料納入締め切り 8月15日


日本獣医伝統医学会 漢方講座 終了のご挨拶

「終了のご挨拶」

日本獣医伝統医学会 副理事長 小松靖弘

前略

昨年8月24日に第1回の日本伝統獣医学会漢方講座を開始致しましてから、本年6月28日に第10回の講座を開講致しまして、無事終了する事が出来ました。これも、講座にご参加くださいました多くの学会会員、非学会員の先生方のお陰と感謝致しております。

また、同時に講師としてお出で下さいました先生方の熱心な講義と漢方研究の最先端のお話など盛り沢山の講義内容にして下さいました事は、大変貴重な経験として私達の心に残るものと思っております。
特に橋本昌大先生には獣医臨床における漢方薬の使い方など実際面での貴重なご経験を講義して頂き、漢方薬の臨床応用を考える上で、大変貴重なお話をお聞かせ下さいました事は、参加者一同に感銘を与えるもので有ったと確信いたしております。講義をお引き受け下さいました諸先生方に心より御礼を申し上げますと伴に、益々のご研究のご発展をお祈り申し上げます。 どうも有難う御座いました。

漢方薬の効果、効能についてはなかなか解り難く、臨床に応用する時に躊躇することが多いかと思いますが、今回の講義を受けられて、少しでもそのような事が解消されたとすれば、本講座を開講した意味が有ったものと考えております。

受講されました先生方に置かれましては是非、得られた知識を臨床の場でご活用頂きまして日常の診療の幅を広げて、御活躍頂きたく存じます。

尚、今後の活動の中で何かご質問、ご意見などが御座いましたらば御連絡頂ければ幸い存じます。
最後に、今後の先生方の益々のご発展を心よりお祈り申し上げまして、御礼のご挨拶とさせて頂きます。また、お目に掛かれます時を楽しみに致して居ります。

早々


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