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2016年度鍼灸アドバンス・コース 第5回講義を行いました

2017/1/29

平成29年1月29日(日) 、中央動物専門学校(田端)にて2016年度鍼灸アドバンス・コースの第5回目となる講義を行いました。
今回も多くの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

2016年度鍼灸アドバンス・コースの詳細についてはこちら(今年度の募集は終了しています)

今回も先生方の貴重なお話を聞くことができました。その一部を紹介します。


悪性腫瘍に対する中医学の臨床治療 [宋 靖鋼 先生]

午前の部では宋先生より、悪性腫瘍に対する中医学の考え方と治療に用いられる漢方薬についての講義が行われました。

「悪性腫瘍」という言葉は西洋医学の概念ですが、中医学においては悪性腫瘍をどのように考えていたのか、西洋医学の考えとはどのような相違点があるかについて説明があり、主な症状と漢方による治療法が紹介されました。

講義の後半では霊芝(れいし)、田七人参(でんしちにんじん)、紅豆杉(こうとうすぎ)など、様々な漢方薬についての特徴や効能の解説、現在研究の上で分かっている悪性腫瘍に対する中医学の治療効果が示されました。

また、実際の症例を交えながら、どのように中医学を治療において活用するのか、中医学と西洋医学をどのように織り交ぜて診断・治療を行っていくべきなのかも紹介されました。

 


LPLT(低出力レーザー治療)からLLLT(低反応性レーザー療法)へ [安川 明夫 先生]

午後の部では安川先生より動物診療におけるレーザー治療についての講義が行われました。

レーザー技術の開発の歴史やレーザーの特性、レーザー強度の計算方法が紹介されました。今回の講義は「鍼」としての効果が期待されるLLLT(Low reactive Level Laser Therapy / 低反応性レーザー療法)を主軸とした内容になっており、各種レーザー機器の特徴、使用上の注意点、現在行われている臨床試験などが説明されました。

講義の最後には安川先生によるデモ演習が行われました。

レーザー強度を把握しながら、必要な時間を計算すること。特定の場所においては事前のレントゲンが必要であること等、レーザー治療を行う上での注意点を示しながらの演習でした。


電鍼療法 [澤村 めぐみ 先生]

最後に、澤村先生より電鍼療法についての講義が行われました。

まず、電鍼療法の基礎を紹介し、その治療方法、作用、適応疾患や注意点など電鍼療法を行う上で必須となる情報が述べられました。

その後、実際の診療での話を交えながら、疾患(胸腰部椎間板ヘルニア)のどのGradeで電鍼/手術を行う判断をすべきか、実際に電鍼療法を行う上で効果的なツボはどこにあるか、また、電鍼療法を行う際に推奨されるペットの姿勢など、具体的なことが紹介されました。

最後に、澤村先生によるデモ演習が行われました。

鍼を当てる位置、姿勢、時間など、すぐ治療に役立つような技術が示されました。


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